ごうティナのブログ

DOAやスポーツに関する話題

やっぱり1点差に泣く

こんばんは。

タイトル通りでしたね。暴投で先制され、暴投絡みで犠牲フライを許し、1死満塁からエラーでしか点が取れない。まぁ負けるべくして負けました。これがこのチームの限界と言う事でしょう。

2年前の日本シリーズの話を前回持ち出しましたが、横浜には1点を大事にする意識が希薄なままです。これは弱かった10年以上前からですが。

采配については、大和に佐野を出すんじゃなくて、柴田に佐野を出すべきでした。言うまでもなく1死満塁の方が犠牲フライなどを含めて点が入りやすいからで、2死満塁になれば投手は勝負だけに専念できます。案の定柴田は三振からの佐野は大きな外野フライで勝ち越しならず。前日も似た場面で同じく点が奪えず、前日は幸い勝利できましたが、今日はこれが致命的な逸機に。今日はただでさえチーム全体にヒットが出ていないのに、数少ないチャンスに柴田をそのまま打席に立たせればそうなるでしょう。

 

この1年を振り返ると、弱かったころに比べて選手の意識の低さは少し改善されましたけど、やはり勿体ないプレー、勿体ない失点、勿体ない負けが多すぎた。ホームの試合しか見てませんけど、正直優勝だのなんだのを目指すには不足しているチームだったのは間違いないです。

 

このCSでは仕方ないとはいえ投手陣の荒使いも相変わらずで、本当に来季が心配です。オフの補強や今年のメンバーの消耗次第では来季はBクラスどころか最下位だってあるかもしれない。進んでるスポーツ界隈では、フロント陣がある意味最も重要な働きをしています。日本ではいまだに敗戦の要因を殆ど監督のせいばかりにしてますが、個人的にはオフのフロントの動きに注目したいと思います。大きな動きがあるとすれば、まずはラミレス監督含めたコーチングスタッフの去就からですかね。

 

最後に、横浜ベイスターズのチームに、今シーズンお疲れさまでしたと申し上げたいです。

結果が全てと言うけれど

こんばんは。

今日は終盤までリードしながら最後の最後に山崎が同点HRを浴びる嫌な展開。昨日の敗戦、今年の阪神戦の相性を考えると、この時点で「負けた」と思った方も多いかと思います。少なくとも自分は9割方敗戦を覚悟していました。

しかしその裏、代打乙坂に乾坤一擲のサヨナラ2ランが飛び出し、1勝1敗のタイに。勝負は3戦目に持ち越されることになりました。

 

勝った事に喜ぶべきで今更内容を問うのは無粋なんでしょうけど、やはり気になるのは勿体なかったシーン。7回裏に無死23塁とした所で、当然狙うは追加点。1点のリードしかなく、昨日の出来事を考えるとリードはいくらでも欲しいのに、このあとの代打梶谷、柴田、大和が誰も走者を還せず。特に柴田のシーンはなぜ代打を出さなかったか疑問です。

柴田はこのCSでもそこそこ打ってますが、基本的に打力に乏しい。外野フライ1本でも点が入る場面でそのまま打席に立たせたのは、結果論ではなく疑問が残りました。ここで乙坂か佐野を送るべきだった。その為にセカンドが守れる伊藤や中井をベンチに入れているはずなんですが。

 

1点を争う場面でモノにできず山崎が最後に同点HRを浴びたシーンは、一昨年の日本シリーズの内川の同点HRを思い出しました。あの試合も終盤に3塁ランナーを刺せる場面で刺さずに生還を許し、結局この失点が内川の同点HRに結びついてしまい、最終的にサヨナラ負けで日本一を許してしまいました。

 

山崎は今更言うまでもなく素晴らしい抑え。ですが、リードが1点しか無ければ一振りで試合が振出しに戻りかねない。いい加減書くことも似たようなことばかりなんですけど、もっと1点を大事にしてほしい。今の阪神、そして仮に勝ち上がったとして巨人も、1点を疎かにしていい相手ではないはずです。今の自分が出塁すべきなのか、自らを犠牲にしてでもランナーを還すべきなのか、少しは考えて打席に立ってほしいです。少なくともあの場面の梶谷も柴田も、ブンブンバットを振ってるだけにしか見えなかった。

一昨年、日本シリーズで負け、今年は目の前で巨人の胴上げを許した。悔しさはないのか?個人的には勝った事だけが喜べる試合でした。

明日の試合も阪神が有利でしょう。エスコバー、山崎がこの2試合で不安が残る内容で、二人とも回跨ぎまでこなしてしまった。今永も連投し、復帰したパットンはやっぱり離脱前と同様信頼できそうにない内容。平良が長い回を投げる姿が想像できませんが、疲労の極みと言えるブルペン陣の負担を抑えるため、少しでも長く投げる事が大事になってくるでしょう。

試合をそのまま終わらせることの難しさ

こんばんは。

CS1stステージの1試合目、6点リードしながら終盤に大逆転を食らう最悪の敗戦。これは本当に痛い。元々ハマスタでの阪神戦を苦手にしていたので、7-1でリードしたまでは最高の流れだったんですが。これで精神的にも勝ち星の上でも大きく不利になりました。

 

ポイントは言うまでもなく7回にバリオスを登板させたことに尽きるでしょう。確かに、結果だけを重視して勝ちパターンを投入すべきだった。負けてしまったあとではこう言わざるを得ません。

ただ、6点差でリードしているのに勝ちパターン以外の投手が不安で出せないのであれば、そもそも上に勝ち進むのは困難。毎度勝ちパターンを使っていては、どこかでその投手が疲弊して打たれてもおかしくない。ラミレス監督は、ここがバリオスの最大の試しどころと判断したのでしょう。大差で勝ってる時に、そのまま試合を終わらせる難しさです。

 

また7点取った打線ですが、ヒットの割には点が少なかったとも思います。初回などは3ランで先制したのに無死12塁から無得点でしたから、こういうチャンスでもっと畳みかけていかないとこうなってしまう。

 

早くも崖っぷちの横浜。ただ、CSは元々おまけのようなもの。自分は今のCS自体は不必要派です。王者を決めるのにふさわしくない制度と言わざるを得ません。シーズンはあくまで2位、それも3位阪神とは0.5差で差は殆どありません。負けてもともと、初の本拠地CSでの残り試合を目一杯戦ってほしいですね。

横浜ベイスターズの今季・来季の編成について

こんばんは。2位が確定し初めて本拠地でCSが行えますね。ラミレス監督は何かと「球団初」を提供してくれます。

前回述べた通り、今回は横浜の現編成と来季についての自分の考えをざっくり簡単に書きます。登板数などは昨日時点。もう数試合で今年終わるので細かいことはいいかなと。それと二軍は全く成績見てないので悪しからず。

 

先発

今永 上茶谷 濱口 大貫 井納 平良 (京山  東 石田)

先発数上位から順に。()は10試合未満。

1年通じてローテを守ったのが今永と上茶谷しかおらず、規定投球回達成は今永のみ。改めて、よく2位になったなという陣容。三浦コーチの効果か序盤こそは完投・完封も見られたが、ラミレス政権通しての特徴であるブルペン陣の酷使は今年も変わらなかった。外国人選手を連れてきたいポジションの一つであり、イニングを稼いでくれる選手の補強が急務。ここ数年の流れからして仮に来季東や濱口が復活しても、今度は今永や上茶谷が怪我、なんて事になりかねないのが怖い。全員揃えばだいぶブルペンの負担も減るはずなのだが。

 

中継ぎ

エスコバー 三嶋 国吉 パットン 石田 藤岡 武藤 (斎藤 砂田 笠井 櫻井)

中継ぎ登板数上位順に。()は登板10~20試合。

上位3人はそれぞれ74、71、52試合に登板しており、前回でも書いたが来季が心配。特に三嶋は疲れからか打ち込まれるシーンも目立ち、防御率4.33とシーズンを通して見ると悪い数字。貢献度はかなり高いのだが…

パットンは骨折に至るまでの過程に加え成績も悪く、残留はなさそう。

ここ数年のチームを支えてきたポジションであるが、三上、砂田、須田、田中と毎年最低1人は翌年に投げられず、来季ここに三嶋とエスコバーの名前が加わらないことを祈るばかりの状況。他球団を解雇された選手などでもいいから、敗戦処理の弾だけでも補充したい。少なくともビハインドで勝ちパターンを投げさせるのはもうやめてほしい。

 

抑え

山崎康

ここ数年盤石と言って差し支えないポジション。今年はセリーグ全体で抑え受難の年だったが、唯一防御率1点台に30Sをマーク。今年横浜が優勝してれば個人的には山崎がMVPに相応しかったと思う。しかし抑えにもかかわらず、61試合に登板しチーム3位の登板数で、セーブが付かない試合が31試合もあった。これからも大事な選手だけに、なんとか登板数を減らしたい。

 

投手総評

毎年数人は前年度の活躍ができなくなっているので、来季も計算しづらい。できるだけブルペン陣の弾を増やし、先発は我慢の起用ができれば良いのだが…一部の投手に対する酷使が止まなければ、優勝までは中々手が届かないだろう。仮に優勝できても、それは一過性のものですぐに下位に落ちても不思議はない。

 

捕手

伊藤光 嶺井 戸柱 山本

昨年トレードで獲得した伊藤がレギュラーになった事で、弱点だったポジションが改善された。今オフFA権を持つが、引き留めたい人材。伊藤が怪我で離脱中は嶺井と戸柱がマスクを被ったが、嶺井は守備での「壁」能力が、戸柱は打力が、それぞれ足りなさ過ぎることを改めて露呈しただけに終わった。彼らは今後第2第3捕手がやっとであろう。終盤には山本が使われたが、まだまだ未知数。伊藤が元気なうちに後継者を育てたい。

 

一塁手

ロペス 佐野

30HRを記録したロペスだが、.250を切る打率に.300を切る出塁率、連続無失策の記録が途切れてから7個も失策を記録するなど、衰えが目立つ。今年限りで切るのは難しくても、来季は正念場だろう。外国人枠を他に割く判断をしても自分は何ら不思議はないと思っている。

佐野はダブついた外野陣にあって貴重な存在。今季は代打に始まり、外野のみならず一塁のスタメンでも起用され優れた打力を見せた。正直もっと打席を与えるべき選手だった。来季ロペスを2軍に送るような事態になれば代役の筆頭か。あるいはソトの守備に問題が無ければ一塁転向もあるか?

 

二塁手

ソト 柴田 中井 石川 伊藤裕

5人も名前が挙がっているように、固定できなかったポジション。昨オフでもっとテコ入れするべきポジションであったと思うのだが…レギュラー争いと言えば聞こえはいいがドングリの背比べであった事は否めず、守備を度外視してソトを使うことが多かった。終盤にルーキーの伊藤を使い、ある程度結果が出たのは将来的には好材料。47打数で4HRと長打力は証明したので、来季以降に期待。このメンツなので守備が人並みであればレギュラーも十分狙える。

 

三塁手

宮崎

宮崎が万全なら、控えを出す余地が殆ど無いポジション。夏場に怪我でシーズンエンドと思われたが、最終盤に復帰しCSに間に合わせた。今年で31歳になる宮崎の年齢を考えると、そろそろ後継者候補は考えたい。特に序盤の打撃不振が気になった。宮崎不在時に三塁を守った筒香は来季MLB挑戦の可能性もあり、三塁をメインとする控えを一人は獲得したい。少なくとも宮崎が離脱した場合に、柴田や倉本を使うようなことは避けてほしい。

 

遊撃手

大和

守備が良いとの触れ込みで、実際倉本や往年の石川とは比較にならないレベルなのだが、ミスも目に付くのは気のせいではないだろう。この打撃力であればもう少し守備面で頑張ってほしい。特に送球ミスをよく見かける。この打力(打率.237出塁率.299)でありながら時には1番などを任される辺り、横浜に1番タイプの打者が不足している事を物語る。

それでも大和を遊撃で使い続けることにはなんら異論が無いのが頭の痛い所。後継者や控え含め、なんとか層を厚くしたい。

 

外野手

筒香 神里 佐野 乙坂 梶谷 楠本 関根 (ソト 桑原 細川)

()内は右打ち。見ての通り、左打ちだらけである。キャプテン筒香と二冠王ソトが外野に入ればもう残された枠は1つしかない。にもかかわらず昨オフにしっかり整理されず。この中から数名トレードに出してでも他のポジションを埋めるべきだった。

来季は筒香が抜ける可能性を考慮しても、まだ6人も左打の選手がおり、ここにソトや細川も絡むとなれば、まだまだ整理が必要なポジション。内野をこなせる選手が佐野とソトしかおらず、大半が外野専であることもダブつきを示している。

 

野手総評

明らかに外野にメンツが偏っており、このメンバーの数人をトレードの弾として考えるべき。特に二遊間はここ数年の課題であり、強いチームはここに打って守れる選手が必ずいる。三連覇した広島のタナキク、巨人の坂本、中日のアライバ等。ソトはまぁ…彼らとはタイプが違うだろう。

また、捕手や三塁もボチボチ将来を見据えた人材育成が必要で、遊撃に至っては待ったなしと言える状況と思う。総じて、筒香宮崎ソトロペスと打線の中心的メンツはセンターラインが本職ではなく、この4人以外の野手の打力が見劣りするのは去年とさほど変わらなかった。センターラインは他の球団に差をつけやすいポジションであり、オフにどれだけこのポジションを補強できるか。球団に勝つ気があれば補強するだろうが。

 

外国人枠は、ソトとエスコバー以外は流動的と言うか今年限りでも自分はおかしくないと思っている。ロペスは残すだろうが、今季以下の調子であれば来季は二軍落ちもやむなし。この枠を使うなら投手陣か。特にブルペンの使い方が荒いラミレスが続投であれば、パットンが抜けるであろう外国人中継ぎがもう一人は必須。

 

以上、今季と来季の編成に対する自分なりの考え方でした。

それと同じくらい重要な事として、横浜には野球脳が不足しているとは常々思っています。過去記事にも書きましたが。点差、状況を考え無駄なアウトを与えず、無駄な進塁を与えない事。これはもっと意識してほしいですね。センターフライで1塁ランナーにタッチアップされるとか、恥ずかしい事と思ってほしい。

そしてCS。初のハマスタでの開催なので、少なくとも1stステージは突破して巨人に挑みたい所。シーズンの悔しさを少しでも晴らす内容を期待しています。

ラミレス監督と、監督に対する考え方について

こんにちは。巨人の優勝、おめでとうございます。最後まで横浜は首位に立てず、数字の上では惜しいところまで行きましたが、色々と足りないものが改めて露わになったシーズンだったように思います。

今回書きたいことはラミレス監督についてです。

ネットを見てると批判も結構見かけます。それは仕方ない部分も多々あります。先発を降ろすのが早い、勝ちパターンも接戦も山崎以外は同じ投手ばかり投げさせるので一部の投手の登板が多すぎる、申告敬遠が裏目に出るパターンが目に付く… 言い出したら自分もキリがないです。

しかし、それでもラミレス監督は自分が20年見てきた中で2番目に来る監督なのは間違いないです。批判してる方にはよく「結果が全て」と仰る方も多いので、98年以降の横浜の監督別にシーズン成績を見てみましょう。

98 1位 権藤 ※日本一

99 3位    権藤

00 3位    権藤

01 3位 森 ※以降17年までシーズン貯金なし

02 6位    森

03 6位 山下

04 6位    山下

05 3位 牛島 ※以降16年までAクラスなし

06 6位    牛島

07 4位 大矢 ※以降、セリーグにもCSが導入。

08 6位    大矢

09 6位    大矢

10 6位 尾花

11 6位 尾花

12 6位 中畑 ※DeNAベイスターズに。5年連続最下位。

13 5位    中畑

14 5位    中畑

15 6位    中畑

16 3位 ラミレス ※05年以来のAクラス、12球団で最も遅い初CS出場。

17 3位    ラミレス ※日本シリーズ出場、01年以来のシーズン貯金。

18 4位    ラミレス

19 2or3位 ラミレス ※9/23現在2位

途中代行は省いてますが、日本一になった98年以来、横浜はこのような成績です。Bクラス未経験は就任1年目で優勝した権藤さんのみ。他の監督はラミレスを除き全てBクラスどころか最下位を経験しています。そして貯金を作った最後のシーズンが、01年の森監督が長らく最後でした。そして17年に久々に貯金を作ったのもラミレス監督。この「結果」だけを見ても、如何にラミレス監督が「横浜ベイスターズ比」で優れているかよくわかると思います。

また、「選手が暗黒時代より揃っている」との理由で今の順位を当然としている方もいますが、9/23現在のチーム得点はセ4位、失点はセ5位、得失点差が-12で貯金3の状況を考えると、「言うほど選手も揃っていない」と言えます。特に失点の多さについては先発ローテーションを見れば明らかでしょう。得失点差がマイナスでも貯金を作っているという事実。そこまで批判をされる謂れはないと自分は思います。

 

ラミレス監督を批判するとしたら上述した部分もなんですけど、最たるものとしては一部の投手の酷使を抑えてほしい。16年のタナケン、17年の須田、18年の砂田と、毎年誰か一人は投げすぎで次のシーズン以降ろくに投げられず、須田に至っては昨年限りで引退しました。更に中畑時代以来投げ続けてきた三上や、過去2年投げてきたパットンも今年は殆ど投げられず。今年投げまくっている三嶋とエスコバーは来年どちらか、もしくは二人ともダメになってもおかしくない。今年失点の多さに苦しんでいるのは、これまでの使い方の荒さのせいと見るならば妥当だと思います。しかしそうした意見は中々見かけない。

とはいえ、投手の酷使は尾花や大矢もしてきましたし、彼らはそれでも結果を出せなかった。結果が出てるだけまだマシとも言えます。

 

こうした点を踏まえると、批判は結構ですが「それでは次期監督は一体あなたは誰を推すの?」と自分は問いたい。大物OBの佐々木などを推す声もありますが、ハッキリ言って自分は勘弁です。

それは何故か。

選手の実績と監督の実力は比例しないからです。そして選手時代どんなに人気と実力があっても、監督になってメチャクチャな人は沢山いました。近年では金本や高橋由伸がチームを寂しく去り、古くは王監督ダイエー時代にチームバスに卵を投げつけられ、近鉄仰木監督から300勝投手に監督が変わった途端、チームはメチャクチャになり野茂がメジャーへ去る大きなきっかけになった。

つまり監督を代えて話題になる、注目が集まるのは一過性のもので、酷い場合チームが後退する、ダメになる。良い選手が死ぬ。話題性だけで監督を選べばそんな事態になりかねないということです。勿論成功例もありますが、博打のようなもの。管理者としての資質と選手の能力はハッキリ無関係です。「捕手出身だから」「現役時代チームリーダーだったから」、そんな前評判が全く当てにならないことは歴史を見れば誰でもわかることです。

佐々木に監督としての資質があるかはわかりません。が、もし代えるにしてももっと試すべき人材がいるのではないかと思っています。そもそもそれを見極めるためにコーチをやらせているのではないかと思うんですが。なので佐々木にしろ現1軍コーチの三浦にしろ、監督をもしやりたいなら2軍コーチから下積みするべきと自分は思っています。彼らは選手としては一流、大物でしたが、管理者としての素質、能力なんて誰にも分らないのですから。

 

ここまで書きましたが、しかるべき人材を監督に据えるならラミレス交代も全然アリだとは思っています。しかるべき人材とは内部昇格。ここまでチームをコーチングしてきて、管理者の適正アリとチームが判断したならば誰でもいいです。選手時代無名でも一向に構わない。最初は話題性に乏しくても、チームが勝ってファンが球場に集まれば自然と注目も集まります。その点で楽天平石監督はひっそりと応援していました。こういった選手時代地味だった人が監督として結果を出せば、少しずつ球界の風潮も改まるきっかけになると思っているからです。今季限りとの一部報道もあり、それが事実なら残念ですが…

 

今年、横浜が優勝を逃したのは事実。ですが、横浜が最後に2位になったのは97年、2位以上は98年という「歴史的事実」を知り、現実を見た意見をファンも議論すべきだと自分は思います。少なくとも選手時代大物だったからとか、経験豊富とかそんな理由で選ぶのだけは勘弁願いたいですね。経験だけで優勝できるなら現役生活の長い谷繁監督が優勝する世界のはず。そうならないのは管理者としての能力は勿論、編成や球団そのものの能力も大いに関わるからです。

 

次回は横浜の選手編成について書きたいと思います。

98年以降の横浜ベストナイン

こんばんは。

前回の記事で流れが変わりそうとか言いながらあれからすぐ連敗でしたねw 見る目がない事を露呈してしまいましたが…気を取り直して、

https://www.baystars.co.jp/70th/bestnine/


こんな企画をやっているようです。そこで今回は自分が見てきた中(98年以降)でのB9と、次点の選出をしてみたいと思います。貢献度、印象度、そして当然ながら主観が入ってます。悪しからず。


投手

三浦大輔

番長ことこの人はおそらく異論ないだろう。球が速いわけでも、特別曲がる、落ちるような決め球があったわけでもないが、大きな怪我も無く横浜一筋で長く先発として貢献してくれたのは周知の通り。一度だけ登板した98年日本シリーズは大炎上してしまい、その後引退するまで登板は無し。もう一度日本シリーズに出て、あの時の借りを返して欲しかった。また、開幕投手として幾度となく登板したが、結局勝利する事ができず。全盛期の2000年代にチームが弱すぎた事が残念であった。2016年、12球団で横浜が最後となる「初CS出場」を見届けるようにして引退。数少ない、横浜一筋で引退した名選手。自分がスタジアムに通っていた2000年代は、正直試合を観に行っても勝利を諦めていたが、三浦が先発する日だけは勝利の期待をした。そんな投手。


次点 佐々木主浩

佐々木は150km/hの速球に言わずと知れたフォークボールで「大魔神」として君臨。抑え投手ながら98年はMVPを獲得。セリーグ優勝、日本一、どちらもマウンドに立っていたのが佐々木であり、優勝した当時のチームの象徴だった。2000年からMLBマリナーズに移籍。2004年に横浜復帰後は期待通りの活躍ができず。全盛期は1回も生で観たことがなかったのが残念。


次点 山崎康晃(現役)

新人年から毎年30Sを挙げる、2010年代の横浜ベストピッチャー。こちらも150km/hの速球に落ちる球で打者を制圧。新人年から抑えというのが素晴らしい。これからも故障にだけ気をつけて抑えを続けてほしい横浜の宝。


捕手 谷繁元信

中日のイメージが強いが、2001年オフにFA移籍するまでは横浜。98年優勝メンバー。谷繁が去った2002年から横浜は暗黒期に入り、その後中日は長らくセの強豪に。谷繁だけの差ではないが、ある意味最も手放してはいけない戦力だったかも。


次点 相川亮二

谷繁が去ったあとの捕手争いを制し、WBC日本代表に選ばれるまでに活躍。2000年代当時はチーム順位が悪く、阿部、古田、谷繁、矢野とセリーグは優れた捕手が揃っていたので過小評価されていた感がある。相川がFAになった年、二番手捕手の鶴岡をトレードに出しつつ相川はヤクルトに去ったことで、横浜は再び捕手に苦しむ事になった。レギュラーがFAを取得するのに、二番手を放出する当時の球団、今思い出しても本当にどうかしている。


一塁手

ホセ・ロペス(現役)

近年の躍進を支える1人。打っては20〜30近いHRに、守っては1632連続守備機会無失策の日本記録を達成するなど、攻守共に優れたプレイヤー。打撃は波が荒いが、重要な場面での一発が記憶に残る。また、お立ち台に息子を上げたり、チームメイトにちょっかいをかけたりなど、のんびりした表情からお茶目な事をする良い父親という印象。


次点 トニ・ブランコ

駒田やウッズなど他にも候補はいたが、1年限りながらインパクトがあまりにも強かったので次点に。中日から移籍してきた2013年に、.333 41本 136打点の二冠王。HR王こそ60本打ち日本記録を達成したバレンティンだったが、活躍度は引けを取らない。翌年以降は怪我や太り過ぎで一気に成績は落ちたが、この1年だけで言えば99年のローズに匹敵するハイレベルの活躍だった。


二塁手 ロバート・ローズ

90年代に8年間の所属で打率3割を7回、打点90を6回、首位打者1回に打点王2回と安定して長期間活躍した、横浜のみならず歴代最高セカンドの1人。ローズといえばタフィーを思い浮かべる人も多いが、横浜ファンからすればこの人しかいない。99年、マシンガン打線が最も打ちまくった年は、.369と当時の右打者最高打率、HRはキャリア唯一30本代、153打点の大暴れ。90年代後半の横浜があれだけ打ちまくったのも、いわゆるフリースインガーが少なく4番のローズからして繋ぐバッターだからであった。守備でもGGを獲得するなど、打撃同様堅実であった。当時は年間130〜135試合だったので、今のように140以上試合があれば4000打数以上が対象の通算打率トップも狙える位置にいた。


次点 無し

あえて挙げるなら種田辺りか。近年も苦しんでいるポジションであり、ローズ退団後長く固定された選手が殆どいない印象。


三塁手

村田修一 

2000年代の暗黒時代の主砲。2年連続HRに輝くなど活躍度は高かったが、三振や併殺打も多かった事やチームが弱すぎたのもあり、どうしても高い評価を与えづらい。しかし巨人移籍後もHRを重ね、通算360HRを記録したのは素晴らしい。


次点 宮崎敏郎(現役)

筒香、ロペスと並び近年の躍進の立役者の1人。若手時代に送球よそ見事件をやらかしたのも今や昔、今では左右に鋭い当たりを連発する中距離ヒッターとして、そして守ってはGGを獲得するなどリーグを代表するサードに成長。2017年は鈍足の右打者でありながら首位打者を獲得し、打撃能力の高さを改めて証明した。今季は数字が伸び悩み、更に骨折も重なり不完全燃焼。来季に復活を期待。


遊撃手 石井琢朗

90年代から2000年代に活躍。実は本名は石井忠徳(ただのり)。投手としてプロ入りし、本名でプレイしつつ1勝をマークするも、投手に限界を感じ野手転向を志願。野手転向時はサードだったがその後ショートに転向。野手転向を機に石井琢朗と選手登録。

走攻守3拍子揃った選手であり、守っては強肩と俊足を活かしてGG(4回)を、走っては盗塁王(4回)を、打っては最多安打(2回)を記録するなど、セリーグ最高のショートであった。2006年に球団2人目、投手として1勝を挙げた選手として2人目、ドラフト外入団2人目の2000安打を達成。晩年は特に打撃で苦しんでいた印象が強いが、全盛期の90年代末は子供の頃の自分にとって「カッコいい野球選手」の代表であり、当時最も好きな選手であった。特に忘れられないプレーは98年日本シリーズの初戦、第1打席で見せたセーフティーバント。あれはリアルタイムで見た人には印象深いかと思う。


次点 無し

石川を挙げたい人もいるかもしれないが、悪いが自分は石川を全く評価していない。先日1000本安打を放つなど、長く在籍し貢献したのは間違いない。が、あまりにもお粗末な守備を始めとして、どうしても高い評価を与えられない選手。他にもショートは良い選手が見当たらない。大和が衰えるまでに、若い選手の成長に期待したい。


外野手

鈴木尚典

97、98首位打者。守備はプロ野球選手として底辺クラスの印象だったが、その打撃技術は素晴らしかった。特に98年日本シリーズでは打ちまくり、シリーズMVPを獲得。この頃は穴の少ない、長打を兼ね備えるセリーグ屈指の好打者であった。全盛期は他にも優れた打者が前後におり、のびのび打っていたと思うが、2000年代に入りかつての主力が抜け、4番を任された辺りから打撃に苦しんでしまったのが残念。数字の上では3割前後打っているが、所謂帳尻でありシーズン終盤の消化試合に打っていた印象しか残っていない。また、守備がまともであればもう少しキャリアが伸び2000本安打も狙えたかもしれない。

しかしここで名前を挙げた選手の殆どが他チームで引退したのを考えると、横浜一筋て引退した珍しい選手だった事が窺える。

そして横浜スタジアム外野席での「球道一心 鈴木尚典」の横断幕は、今も心に残る。


金城龍彦

2000年のプロ2年目に.346で首位打者&新人王を獲得すると、その後も不調年はあったが長らくチームの主力として活躍。勝負強いスイッチヒッターとして、サヨナラ打8本を放つなど2000年代の横浜を代表する選手の1人。2006年のWBCに多村や相川と共に選出。打撃はキャリア通してムラがあったが、GG2回を獲得するなど外野守備は評価が高く、特に肩が強かった。特徴的な打撃フォームも含め、野生的な雰囲気の選手だった。


筒香嘉智(現役)

未来の四番候補として入団すると、プロ5年目からレギュラーに。横浜が初めてCSに出場した2016年は、キャリアハイの44HRに110打点の二冠王で大きく貢献し、村田以来の和製大砲として一気に横浜ファンの心を掴んだ。翌年のWBCでは日本代表の4番として出場し、以来横浜を代表する打者として活躍。プロ入り当初はサードだったが、レギュラー定着後はレフトが主なポジション。

今季は宮崎離脱後に久々のサードを守るなど、打撃に苦しむ中でもチームに貢献。特に近年はキャプテンとしてもチームを引っ張るなど、欠かせない存在。将来のMLB移籍も視野に入れているようで、今チームで活躍してくれている事を幸せに思える選手。


次点 多村仁志

打率、長打、走力、肩、守備、どれも備えた5ツールプレイヤーとして、金城と共に2000年代に活躍した外野手の1人。総合的な能力、ポテンシャルから、メジャーに近い男の評価も当時あった。しかし、スペランカーといえば真っ先に名前が上がるほどの怪我体質で、毎年のように怪我をしていたのが惜しまれる。結局横浜で100試合を超えて活躍したのは2年限りだった。SBにトレード後横浜に復帰するも、彼もまた横浜で引退する事なく中日で現役を終えた。


次点 佐伯貴弘

主にライト晩年はファースト。90年代から2000年代に活躍。またテレビ珍プレー好プレーでも取り上げられた、トラッキーやブラックホッシーとのバトルが印象に残るファイター()。誰か現役選手につば九郎辺りをジャイアントスイングしてもらいたい今日この頃。

それはさておき、数字以上にファンの記憶に残る打者であった。凡退した球がボークだったので打ち直ししたらHRを打ったり、同点の終盤に満塁からのゴロで先に1塁を踏んでしまい、勝ち越しホームインを許すなどのシーンは忘れがたい。

ウッズが退団して以降、補強が全く機能しないチームにあって四番を任されるなど、不相応な打順に回されたのは気の毒であり、5番や6番に置くには頼りになる選手であった。


次点 内川聖一

99年に入団時は大型内野手として、ショート石井やサード進藤の後釜として考えられていたようで、当初はセカンドも含めて守っていた。しかし送球難もあり最終的にレフトやファーストへ。長らく内野守備に苦しんでいたが、2008年に右打者最高打率を更新する.378を記録。その後もSB移籍後も含め毎年打率3割を記録する好打者として活躍。2009年WBCにも選出された。

左右に打ち分ける技術と一発もある長打力で2008年は村田、吉村と強力クリーンアップを形成するなど、本格化してからはチームの主力だったが、勝てないチームに不満を覚えSBに移籍。移籍後の発言から当時横浜ファンから嫌われたが、はっきり言って正論でしかなく、ようやく優勝が争えるチームになったのは内川が退団し負け癖の付いた選手がほぼ一層された8年後、つまり今年ようやくであった。

2017年の横浜との日本シリーズで山崎から放った同点HRも記憶に残るが、1番のファインプレーは2009年WBCの決勝韓国戦。先発岩隈が同点ソロを浴びた直後、レフトへのヒットを打たれたものの内川が素晴らしいプレーでバッターランナーを2塁で刺し、勝ち越しの芽を摘んだ。これは最後のイチローのタイムリーに隠れているが、未だにあれがセーフだったらと冷や汗をかく、超ビッグプレーであったと思う。


以上、次点も含めての98年以降のマイベストナインでした。成績などは主にwikiから、そして記憶を漁っているので間違えてたらすみません。また引退した選手や印象に残る選手は長くなってしまいましたね。現役はまぁご存知の方も多いと思うので…

現役も数名選びましたが、これからここに名を連ねる選手が沢山出てきてほしいです。


そしてシーズンも最終盤。連敗を止め、最後まで悔いのない戦いをしてほしい。

ラミレス監督の奇策、新たな流れ

こんばんは。

突然ですが自分はスポーツにおける"流れ"を信じる「流れ論者」です。今日の横浜-中日戦は、ケガ人続出の逆風吹く中で見せた、新たな流れになるかもしれないと試合前に直感しました。こういう予感はオカルトチックで、そう感じた理由は20年野球を見続けてきた経験から来る勘でしかないのですが…

ここまで、横浜の追い上げ以上に広島がすさまじい勢いですが、昨日までの3連戦を1勝できただけでも御の字でした。しかし伊藤光の離脱に続き宮崎のシーズンアウト。これでもかと試練が訪れる状況が続いた中で、今日はスタメンで度肝を抜かれることになりました。

 

2番サード筒香

 

もう何年も内野をやってない筒香をサードで使う考えは、自分の中に全くなかったのですが、その発想はとても素晴らしいと感じました。

 

宮崎離脱直後にサードのスタメンを任された柴田は明らかに打力不足であること。

横浜の選手構成は最も外野が厚い事(筒香をサードに回しても外野は問題ない)。

横浜の外野手で曲がりなりにもサードが務まりそうなのが経験者の筒香

 

と条件は揃っていましたが、ここまで思い切った策は頭にありませんでした。勿論博打に違いないですが、緊急事態なので攻守どちらかに目を瞑るのは仕方ありません。ラミレス監督はこの試合で攻撃を優先しました。

試合は先発の平良が初回からこれでもかとヒットを浴びる展開。しかし、流れを感じざるをえなかったのは、初回の1塁ライナーゲッツーと満塁の場面でのロペスのファインプレー。この2つの打球が少しでもズレていれば…おそらく今日は大敗していたでしょう。おかげで平良は悪いなりに5回3失点でまとめて降板します。

そして5回裏に嶺井が死球で出た直後に、一軍に昇格したばかりのルーキー伊藤裕季也(ゆきや)がプロ初ヒット、大和も出塁し無死満塁。1番神里が内野安打で同点とすると、2番筒香がこの日2本目、そして試合の趨勢を決める満塁弾を放ちました。その後もタイムリーを放った筒香は打点7と大暴れ。

 

思うに、プロ野球は惰性との戦いもあるように思います。毎日のように試合があり、特にレギュラーは決まった守備位置に決まった打順。今回の変化は新たな刺激にもなりうるのではないかと。勿論宮崎がいてくれればこんなスタメンにする必要はありませんが、起きてしまったことは受け入れるしかない。正直、スタメン発表で良い意味で度肝を抜かれたのは記憶にない。それくらい良い作戦だと自分は試合前に感じてました。そして実際に試合でこれでもかと流れが向いた。

この試合は、シーズンのターニングポイントになるような気がします。一昨年、首位広島3連戦で3試合連続サヨナラ勝ちをした時のように。そしてこれだけ流れが向いた中でしっかり勝ち切れたのも良かった。後続の国吉と飯塚が失点しましたが、今日に関して言えば勝てばいい。

 

まだまだ8月の前半。そしてケガ人だらけで苦しい状況には違いありません。伊藤はともかく宮崎はもう帰ってこないと報じられており、パットンは冷蔵庫相手に殴り掛かり自爆。ですがこの流れを手放さず、最後まで突っ走ってほしい。98年に優勝したシーズン以来、最も優勝に近いシーズン。20年来のファンとしてもう少し、夢を見たいと願っています。