ごうティナのブログ

DOAやスポーツに関する話題

2019年ドラフト会議

こんばんは。


一応横浜ファンを名乗っているので、今現在行われているドラフトについて語りたいんですけど、アマチュア野球界の情報は全く知らないので悪しからず。


横浜に1位指名された森については地元桐蔭学園のショートだそうで、今のチーム状況に合った指名と思います。以前書いた記事に「早急に後継者が必要」と書いたポジションです。指名されてから調べたんですが、甲子園出場、U-18の日本代表にも選ばれたとかで、少なくとも実績としては申し分ない。

更に2位3位でそれぞれ左右の投手を指名し、ポジションだけで見れば実に納得のいく指名を見せています。


しかし、当たり前の話ですが彼らがプロでどうなるかは誰にもわからない。


今回改めて書いておきたいのは、ドラフトされた時点でのポジションやアマチュア時代の実績は「参考」程度でしかないということ。

この当たり前の事を、意外とキチンと認識してない人が毎年見受けられます。

「アマチュア時代の実績が良いのにプロで育たないのは球団の育成が悪い」というのも早計で、プロに向くかどうかは能力や伸び代のみならず、性格や思考まで含めた部分も重要。こればかりは誰にも読めないし、終わってから判断するしかありません。アマチュア時代無名でもプロで大成したり、甲子園や大学で大活躍してもプロで活躍できない選手が沢山いるのはご存知の通り(後者はアマチュア時代に酷使され既に壊れているから、という理由もありますが)。


どの球団のファンにもいますが、「使えば育つ」「高卒至上主義」と言った考えは根拠が無い。特に体格が良かったり、飛ばす力や球の速さに優れてる選手に、一部のファンは過剰な思い入れを込めがちです。それが行き過ぎた思い入れになり、ヒステリックな声になってしまうのは見苦しい姿と言えます。

長い間野球を観ている人ならわかると思いますが、素材型でモノにならなかったり前評判で誰もが絶賛していても、プロでは鳴かず飛ばずなんてのはよくある話。

あくまで、「この中から1人でも多く1軍で活躍したら良いなぁ」くらいに思っとくくらいが健全だと思っています。ドラフトを評価するのは、10年くらい待つべきですね。ましてや「絶対成功する」なんて選手はそうそういません。いたら12球団が指名するでしょうから。


どんなに優れた野球の実力があっても、彼らは20歳前後の若者。特に学生だった選手は、「野球でお金を稼ぐ」という事自体が初めてで、生活自体大きく変わる。更に野手は金属から木製にバットが変わる。

こうした点を踏まえ、長い目で選手を見ていきたいですね。


最後に新人選手に求めたい事としては、ただ打って投げるだけの選手にならないでほしいという事。今まで散々書いてきましたが、1点やワンプレーを大事にしないベイスターズのチームカラーには染まらないでほしい。そこだけは1ファンとして、書き残しておきたいです。

日本のプロ野球界が不当に奪っている選手の権利

こんばんは。
あまりにも時代遅れ…というか野球界だと何故かこの意見が一定の賛同を得るのが不思議なので、今回この記事を取り上げて自分の意見を書きます。

headlines.yahoo.co.jp


記事を要約すると、
・昔のドラフトは入団拒否する「ワガママ」な選手が沢山いた。
・昔のドラフトはあらかじめ指名されたくない球団や指名されたい球団を表明する「横柄」な選手がいた。

といった内容の記事ですね。一時期、大卒や社会人経由の選手は逆指名がルールで認められてましたが、現在は昔と変わらず選手側に選択肢はありません。
まずこれがおかしい。
あなたが仮に、東大をトップレベルの成績で卒業し、在学中に様々な成果を挙げた人間だったとします。卒業して自分の行きたい業界に行けば、よほど面接で失敗しない限り、引く手数多である事は想像に難くありません。当然いくつもの内定を貰い、その中から最も良い雇用条件の会社をあなたは選ぶでしょう。
それを選ぶ権利を得られたのは、大学在学中に「努力と成果」を挙げたからなのは言うまでもありません。その対価として、会社側は相応しいオファーを出す訳ですね。
転職でも同様です。
ある業界内で、他社にも知れ渡るような成果、発明をした人間が同業界に転職を望んだ場合、新入社員より更に大きな雇用条件が得られるでしょう。その業界で目に見える結果を出したのだから「即戦力&即エース」となり、それに相応しい待遇で迎えられる。場合によっては海外の会社がより良い待遇を示す事も業界によってはあり得ます。

この話は単純に、「より努力し、より結果を出した者がそれに相応しい待遇を得る、選ぶ権利がある」という極々当たり前の話。ですが、日本のプロ野球をご存知の方には周知の通り、選手たちは何故かこの当たり前の権利が奪われ、ようやく権利を得てもそれを行使すると、時に強烈な批判が飛ぶ。それがおかしいというのが今回の記事で述べたい事です。

最初の例え話は、甲子園で大活躍した選手がドラフトで複数球団から指名されても、彼らは入る球団を全く選べない事に対しての比較として書きました。
彼らが行きたい球団を発言したり、行きたくない球団をドラフト前に表明しようものなら、現代でも大きな批判が飛ぶ事は簡単に想像できる。なので、最近の選手は表面上(実際そういう選手もいるだろうが)では12球団OKなどと言うわけです。

以前、「カープは無駄金使って選手に還元しないからFAで出て行かれるんだ」といった内容の記事を書きましたが、その時に2018年ドラフト1位でカープに入団した小園について少しだけ触れました。

gou-1031.hatenablog.jp


彼は高校時代、名門野球部の報徳学園で活躍し、ドラフトでは4球団が1位で競合するほど、「努力と成果」を学生時代に見せました。そして、くじ引きの結果広島に入団しましたが、なんと彼の1年目の年俸は800万円。新人の年俸上限は基本的に1500万円で、同じく4球団が競合した根尾(中日)、3球団が競合した藤原(ロッテ)はそれぞれ1500万円の年俸でした。

www.nikkansports.com

自分が小園の立場ならどう思うか。

くじ引きで勝手に行く球団を選ばれ、たまたまくじを引いた球団は800万円しか出さず、同期で同じような評価のライバル2人は倍近い年俸を貰っている。

「こんなチーム、FA権得てさっさと出ていきたいなぁ」って自分なら思いますし、カープファンで感情的になってる人も、「これは可哀そうだ、気の毒だ」って思いませんか。

 

プロである以上、選手はお金が基本的には第一。我々だってそうでしょう。サラリーマンやアルバイトだって収入の良い所で働きたいし、その自由がある。

こんな事をしている球団がある時点で、新人選手に「行きたい球団・行きたくない球団とかワガママなことを言うな」なんてとても言えません。

 

ではどうするべきか。

これはもうドラフト指名された選手に対しての年俸を、一律にするルールを明文化するしか無いでしょう。例えばアメリカのバスケットリーグNBAでは、ドラフトで指名された選手は1年目のみならず最初の数年は年俸が決まっています。彼らも入る球団を選べない。強い球団や地元の球団、どんな選手にも入団したい球団がある。その権利を奪うからには、何で補填するかと言うとそれはもうお金しかない訳ですね。

それと2年目に不当に年俸を下げる球団が出ないように、最初の3年くらいは最低でも現状維持"以上"といったルールも必要と思います。

 

思うに、NPBは選手の力が弱すぎます。入る球団は選べず、FA権取得まで長すぎる上に、ようやく得たFAで移籍しようものなら裏切り扱い。繰り返しになりますが、あなたが選手の立場だったらそんな扱い納得できますか?自分なら腹が立つでしょうね。

それでもその選手にFA移籍せず残ってもらいたいなら、選手ではなく球団に「しっかり金を出せ、適正評価をしろ」とそっちに声を荒げるべき、というのが自分の考えです。

 

丸が巨人に移籍して叩かれた(未だに叩いてる人もいるが…)件も、彼は2年連続MVP、つまり「リーグで最も価値ある選手」と表彰されたのに、それに相応しい給料ではなかった。世間の評価と球団の評価に大きな乖離があった。そうなれば出ていくのは当然で、お金を出してくれる球団に行くのも当然。自分が広島ファンなら球団に対して怒るでしょう。

カープにお金が無いのは過去記事で書いた通り、無駄な投資をしてるのも理由の一つ。もしそれでもFA制度に不満なら選手に対してではなく、「チーム総年俸上限」などのルールを設けるような提案があってしかるべきでしょうね。この場合、選手の給料に上限ができるので「総年俸下限」も設ける必要がありますが。

そもそも丸に渋って、人的補償で年俸2億の既に衰えが見える長野を獲得して、4球団競合の小園に数百万円を渋るその感覚が全く理解できません。

なんだか広島批判ばかりしてますが、それだけ丸や小園が気の毒であり、広島ファンなら今の内にしっかり小園に金を出せと言っておかないと、また移籍されますよ、とだけは書いておきます。

 

さて、日本シリーズが間もなく始まり、ドラフトも迫っています。今年も競合が予想される選手が何人かいますが、少なくともそれなりの待遇で契約してあげてほしいですね。彼らはそれだけの努力と成果を出したのだから。

ラミレス続投、筒香MLBへ

こんばんは。

タイトル通り、2つのニュースが早速ありました。CS敗退した直後に発表があったんで、球団内では早くから決めてたんでしょうね。


ラミレス続投に関しては、普段批判的な人も多いんで公式ツイッターがどうなってるか気になったんですけど、補強してほしいとのリプライが多く目に付きファンも割と冷静なのかなと。

今まで書き続けてきましたがその通りで、優勝を目標にするには戦力が足りてないのは明白。ラミレス監督は「来季は優勝ですよ」と発破をかけられたそうですが、それならオフにオーナー以下がそれに相応しいチーム編成をしなければ不可能です。

特に筒香が抜ける来季は大きな穴が空きます。左の外野手はダブついてるとは言え、長打と出塁率を兼ね備えた筒香の代わりはそうそういない。2番筒香が機能したのも、筒香出塁率が高いのも理由にあったのと、そもそも上位が務まる打者が少ない2つの理由が大きかった。


そして筒香MLB挑戦。レフトしか守れず、2016年をピークにここ数年は圧倒的とは言えない成績だったことを考えると、かなり向こうの評価も辛いかと思います。これまでの日本人野手の活躍から言っても、大型契約は望めないと考えるのが自然でしょう。

しかし、通用するかは別。本人の頑張りと球団のフォロー、チームメイト次第で可能性は充分あると思います。これまでキャプテンとして、主力として、チームの顔としてベイスターズ引っ張ってくれた筒香には、感謝の気持ちでいっぱいです。良いチームと契約し、怪我なく、悔いのない挑戦をしてほしいです。


CS敗退とほぼ同時の大きな発表でしたが、編成としては動きは早い方が良い。来年もラミレス監督で優勝を目指す事を明言し、でも筒香はいないと決まったからには、それなりの仕事をフロントに期待しています。

やっぱり1点差に泣く

こんばんは。

タイトル通りでしたね。暴投で先制され、暴投絡みで犠牲フライを許し、1死満塁からエラーでしか点が取れない。まぁ負けるべくして負けました。これがこのチームの限界と言う事でしょう。

2年前の日本シリーズの話を前回持ち出しましたが、横浜には1点を大事にする意識が希薄なままです。これは弱かった10年以上前からですが。

采配については、大和に佐野を出すんじゃなくて、柴田に佐野を出すべきでした。言うまでもなく1死満塁の方が犠牲フライなどを含めて点が入りやすいからで、2死満塁になれば投手は勝負だけに専念できます。案の定柴田は三振からの佐野は大きな外野フライで勝ち越しならず。前日も似た場面で同じく点が奪えず、前日は幸い勝利できましたが、今日はこれが致命的な逸機に。今日はただでさえチーム全体にヒットが出ていないのに、数少ないチャンスに柴田をそのまま打席に立たせればそうなるでしょう。

 

この1年を振り返ると、弱かったころに比べて選手の意識の低さは少し改善されましたけど、やはり勿体ないプレー、勿体ない失点、勿体ない負けが多すぎた。ホームの試合しか見てませんけど、正直優勝だのなんだのを目指すには不足しているチームだったのは間違いないです。

 

このCSでは仕方ないとはいえ投手陣の荒使いも相変わらずで、本当に来季が心配です。オフの補強や今年のメンバーの消耗次第では来季はBクラスどころか最下位だってあるかもしれない。進んでるスポーツ界隈では、フロント陣がある意味最も重要な働きをしています。日本ではいまだに敗戦の要因を殆ど監督のせいばかりにしてますが、個人的にはオフのフロントの動きに注目したいと思います。大きな動きがあるとすれば、まずはラミレス監督含めたコーチングスタッフの去就からですかね。

 

最後に、横浜ベイスターズのチームに、今シーズンお疲れさまでしたと申し上げたいです。

結果が全てと言うけれど

こんばんは。

今日は終盤までリードしながら最後の最後に山崎が同点HRを浴びる嫌な展開。昨日の敗戦、今年の阪神戦の相性を考えると、この時点で「負けた」と思った方も多いかと思います。少なくとも自分は9割方敗戦を覚悟していました。

しかしその裏、代打乙坂に乾坤一擲のサヨナラ2ランが飛び出し、1勝1敗のタイに。勝負は3戦目に持ち越されることになりました。

 

勝った事に喜ぶべきで今更内容を問うのは無粋なんでしょうけど、やはり気になるのは勿体なかったシーン。7回裏に無死23塁とした所で、当然狙うは追加点。1点のリードしかなく、昨日の出来事を考えるとリードはいくらでも欲しいのに、このあとの代打梶谷、柴田、大和が誰も走者を還せず。特に柴田のシーンはなぜ代打を出さなかったか疑問です。

柴田はこのCSでもそこそこ打ってますが、基本的に打力に乏しい。外野フライ1本でも点が入る場面でそのまま打席に立たせたのは、結果論ではなく疑問が残りました。ここで乙坂か佐野を送るべきだった。その為にセカンドが守れる伊藤や中井をベンチに入れているはずなんですが。

 

1点を争う場面でモノにできず山崎が最後に同点HRを浴びたシーンは、一昨年の日本シリーズの内川の同点HRを思い出しました。あの試合も終盤に3塁ランナーを刺せる場面で刺さずに生還を許し、結局この失点が内川の同点HRに結びついてしまい、最終的にサヨナラ負けで日本一を許してしまいました。

 

山崎は今更言うまでもなく素晴らしい抑え。ですが、リードが1点しか無ければ一振りで試合が振出しに戻りかねない。いい加減書くことも似たようなことばかりなんですけど、もっと1点を大事にしてほしい。今の阪神、そして仮に勝ち上がったとして巨人も、1点を疎かにしていい相手ではないはずです。今の自分が出塁すべきなのか、自らを犠牲にしてでもランナーを還すべきなのか、少しは考えて打席に立ってほしいです。少なくともあの場面の梶谷も柴田も、ブンブンバットを振ってるだけにしか見えなかった。

一昨年、日本シリーズで負け、今年は目の前で巨人の胴上げを許した。悔しさはないのか?個人的には勝った事だけが喜べる試合でした。

明日の試合も阪神が有利でしょう。エスコバー、山崎がこの2試合で不安が残る内容で、二人とも回跨ぎまでこなしてしまった。今永も連投し、復帰したパットンはやっぱり離脱前と同様信頼できそうにない内容。平良が長い回を投げる姿が想像できませんが、疲労の極みと言えるブルペン陣の負担を抑えるため、少しでも長く投げる事が大事になってくるでしょう。

試合をそのまま終わらせることの難しさ

こんばんは。

CS1stステージの1試合目、6点リードしながら終盤に大逆転を食らう最悪の敗戦。これは本当に痛い。元々ハマスタでの阪神戦を苦手にしていたので、7-1でリードしたまでは最高の流れだったんですが。これで精神的にも勝ち星の上でも大きく不利になりました。

 

ポイントは言うまでもなく7回にバリオスを登板させたことに尽きるでしょう。確かに、結果だけを重視して勝ちパターンを投入すべきだった。負けてしまったあとではこう言わざるを得ません。

ただ、6点差でリードしているのに勝ちパターン以外の投手が不安で出せないのであれば、そもそも上に勝ち進むのは困難。毎度勝ちパターンを使っていては、どこかでその投手が疲弊して打たれてもおかしくない。ラミレス監督は、ここがバリオスの最大の試しどころと判断したのでしょう。大差で勝ってる時に、そのまま試合を終わらせる難しさです。

 

また7点取った打線ですが、ヒットの割には点が少なかったとも思います。初回などは3ランで先制したのに無死12塁から無得点でしたから、こういうチャンスでもっと畳みかけていかないとこうなってしまう。

 

早くも崖っぷちの横浜。ただ、CSは元々おまけのようなもの。自分は今のCS自体は不必要派です。王者を決めるのにふさわしくない制度と言わざるを得ません。シーズンはあくまで2位、それも3位阪神とは0.5差で差は殆どありません。負けてもともと、初の本拠地CSでの残り試合を目一杯戦ってほしいですね。

横浜ベイスターズの今季・来季の編成について

こんばんは。2位が確定し初めて本拠地でCSが行えますね。ラミレス監督は何かと「球団初」を提供してくれます。

前回述べた通り、今回は横浜の現編成と来季についての自分の考えをざっくり簡単に書きます。登板数などは昨日時点。もう数試合で今年終わるので細かいことはいいかなと。それと二軍は全く成績見てないので悪しからず。

 

先発

今永 上茶谷 濱口 大貫 井納 平良 (京山  東 石田)

先発数上位から順に。()は10試合未満。

1年通じてローテを守ったのが今永と上茶谷しかおらず、規定投球回達成は今永のみ。改めて、よく2位になったなという陣容。三浦コーチの効果か序盤こそは完投・完封も見られたが、ラミレス政権通しての特徴であるブルペン陣の酷使は今年も変わらなかった。外国人選手を連れてきたいポジションの一つであり、イニングを稼いでくれる選手の補強が急務。ここ数年の流れからして仮に来季東や濱口が復活しても、今度は今永や上茶谷が怪我、なんて事になりかねないのが怖い。全員揃えばだいぶブルペンの負担も減るはずなのだが。

 

中継ぎ

エスコバー 三嶋 国吉 パットン 石田 藤岡 武藤 (斎藤 砂田 笠井 櫻井)

中継ぎ登板数上位順に。()は登板10~20試合。

上位3人はそれぞれ74、71、52試合に登板しており、前回でも書いたが来季が心配。特に三嶋は疲れからか打ち込まれるシーンも目立ち、防御率4.33とシーズンを通して見ると悪い数字。貢献度はかなり高いのだが…

パットンは骨折に至るまでの過程に加え成績も悪く、残留はなさそう。

ここ数年のチームを支えてきたポジションであるが、三上、砂田、須田、田中と毎年最低1人は翌年に投げられず、来季ここに三嶋とエスコバーの名前が加わらないことを祈るばかりの状況。他球団を解雇された選手などでもいいから、敗戦処理の弾だけでも補充したい。少なくともビハインドで勝ちパターンを投げさせるのはもうやめてほしい。

 

抑え

山崎康

ここ数年盤石と言って差し支えないポジション。今年はセリーグ全体で抑え受難の年だったが、唯一防御率1点台に30Sをマーク。今年横浜が優勝してれば個人的には山崎がMVPに相応しかったと思う。しかし抑えにもかかわらず、61試合に登板しチーム3位の登板数で、セーブが付かない試合が31試合もあった。これからも大事な選手だけに、なんとか登板数を減らしたい。

 

投手総評

毎年数人は前年度の活躍ができなくなっているので、来季も計算しづらい。できるだけブルペン陣の弾を増やし、先発は我慢の起用ができれば良いのだが…一部の投手に対する酷使が止まなければ、優勝までは中々手が届かないだろう。仮に優勝できても、それは一過性のものですぐに下位に落ちても不思議はない。

 

捕手

伊藤光 嶺井 戸柱 山本

昨年トレードで獲得した伊藤がレギュラーになった事で、弱点だったポジションが改善された。今オフFA権を持つが、引き留めたい人材。伊藤が怪我で離脱中は嶺井と戸柱がマスクを被ったが、嶺井は守備での「壁」能力が、戸柱は打力が、それぞれ足りなさ過ぎることを改めて露呈しただけに終わった。彼らは今後第2第3捕手がやっとであろう。終盤には山本が使われたが、まだまだ未知数。伊藤が元気なうちに後継者を育てたい。

 

一塁手

ロペス 佐野

30HRを記録したロペスだが、.250を切る打率に.300を切る出塁率、連続無失策の記録が途切れてから7個も失策を記録するなど、衰えが目立つ。今年限りで切るのは難しくても、来季は正念場だろう。外国人枠を他に割く判断をしても自分は何ら不思議はないと思っている。

佐野はダブついた外野陣にあって貴重な存在。今季は代打に始まり、外野のみならず一塁のスタメンでも起用され優れた打力を見せた。正直もっと打席を与えるべき選手だった。来季ロペスを2軍に送るような事態になれば代役の筆頭か。あるいはソトの守備に問題が無ければ一塁転向もあるか?

 

二塁手

ソト 柴田 中井 石川 伊藤裕

5人も名前が挙がっているように、固定できなかったポジション。昨オフでもっとテコ入れするべきポジションであったと思うのだが…レギュラー争いと言えば聞こえはいいがドングリの背比べであった事は否めず、守備を度外視してソトを使うことが多かった。終盤にルーキーの伊藤を使い、ある程度結果が出たのは将来的には好材料。47打数で4HRと長打力は証明したので、来季以降に期待。このメンツなので守備が人並みであればレギュラーも十分狙える。

 

三塁手

宮崎

宮崎が万全なら、控えを出す余地が殆ど無いポジション。夏場に怪我でシーズンエンドと思われたが、最終盤に復帰しCSに間に合わせた。今年で31歳になる宮崎の年齢を考えると、そろそろ後継者候補は考えたい。特に序盤の打撃不振が気になった。宮崎不在時に三塁を守った筒香は来季MLB挑戦の可能性もあり、三塁をメインとする控えを一人は獲得したい。少なくとも宮崎が離脱した場合に、柴田や倉本を使うようなことは避けてほしい。

 

遊撃手

大和

守備が良いとの触れ込みで、実際倉本や往年の石川とは比較にならないレベルなのだが、ミスも目に付くのは気のせいではないだろう。この打撃力であればもう少し守備面で頑張ってほしい。特に送球ミスをよく見かける。この打力(打率.237出塁率.299)でありながら時には1番などを任される辺り、横浜に1番タイプの打者が不足している事を物語る。

それでも大和を遊撃で使い続けることにはなんら異論が無いのが頭の痛い所。後継者や控え含め、なんとか層を厚くしたい。

 

外野手

筒香 神里 佐野 乙坂 梶谷 楠本 関根 (ソト 桑原 細川)

()内は右打ち。見ての通り、左打ちだらけである。キャプテン筒香と二冠王ソトが外野に入ればもう残された枠は1つしかない。にもかかわらず昨オフにしっかり整理されず。この中から数名トレードに出してでも他のポジションを埋めるべきだった。

来季は筒香が抜ける可能性を考慮しても、まだ6人も左打の選手がおり、ここにソトや細川も絡むとなれば、まだまだ整理が必要なポジション。内野をこなせる選手が佐野とソトしかおらず、大半が外野専であることもダブつきを示している。

 

野手総評

明らかに外野にメンツが偏っており、このメンバーの数人をトレードの弾として考えるべき。特に二遊間はここ数年の課題であり、強いチームはここに打って守れる選手が必ずいる。三連覇した広島のタナキク、巨人の坂本、中日のアライバ等。ソトはまぁ…彼らとはタイプが違うだろう。

また、捕手や三塁もボチボチ将来を見据えた人材育成が必要で、遊撃に至っては待ったなしと言える状況と思う。総じて、筒香宮崎ソトロペスと打線の中心的メンツはセンターラインが本職ではなく、この4人以外の野手の打力が見劣りするのは去年とさほど変わらなかった。センターラインは他の球団に差をつけやすいポジションであり、オフにどれだけこのポジションを補強できるか。球団に勝つ気があれば補強するだろうが。

 

外国人枠は、ソトとエスコバー以外は流動的と言うか今年限りでも自分はおかしくないと思っている。ロペスは残すだろうが、今季以下の調子であれば来季は二軍落ちもやむなし。この枠を使うなら投手陣か。特にブルペンの使い方が荒いラミレスが続投であれば、パットンが抜けるであろう外国人中継ぎがもう一人は必須。

 

以上、今季と来季の編成に対する自分なりの考え方でした。

それと同じくらい重要な事として、横浜には野球脳が不足しているとは常々思っています。過去記事にも書きましたが。点差、状況を考え無駄なアウトを与えず、無駄な進塁を与えない事。これはもっと意識してほしいですね。センターフライで1塁ランナーにタッチアップされるとか、恥ずかしい事と思ってほしい。

そしてCS。初のハマスタでの開催なので、少なくとも1stステージは突破して巨人に挑みたい所。シーズンの悔しさを少しでも晴らす内容を期待しています。