ごうティナのブログ

DOAやスポーツに関する話題

NPBはいい加減に各種タイトルの投票方式を改めるべき

おはようございます。

昨晩はプレミア12で日本代表野球チームが優勝しました。激しいシーズンが終わり、特にCSや日本シリーズに参加した選手たちは疲労困憊だったと思うのですが、素晴らしいパフォーマンスでした。彼らにとってはこれからようやくオフ。ゆっくり休んでほしいですね。

 

さて、先日ゴールデングラブ賞(以下GG)の投票結果が発表されました。一応説明するとこの賞は素晴らしい守備を年間通して見せた選手を、各スポーツ新聞社の記者投票で各9ポジション2リーグで計18人選出するというものです。

しかしこの記者投票が、今のやり方ではあまりにいい加減。現存する20年前に書かれた、あるプロ野球ファンのホームぺージにも書かれてますが、「ベストナイン(以下B9)をもう一つ」としてしか機能していない。B9も同じく記者投票で選ばれる各ポジションごとの最優秀選手を選出する賞なんですが、こちらは打撃を優先して選ばれる傾向にある。しかし、GGは本来守備のみを見るはずなのに、何十年も打撃成績が大きく加味されてしまっている。

 

今年問題になったのはセリーグのショートでGGを受賞した巨人・坂本と、受賞を逃した中日・京田について。以下はwikiから引っ張ってきたデータです。

  試合  刺殺  補殺  失策 併殺  守備率

坂本 141  199 354  12  74   .979

京田 139  202    384      9      78      .985

試合数は京田の方が3試合少ないながら、刺殺(フライをキャッチ、ランナーにタッチアウト、ベースに入ってフォースアウトの合計)、補殺(主に1塁や2塁に送球してアウトを成立させた数)、完成させた併殺数、守備率全てで坂本を上回っています。ついでにこの4部門は全てリーグトップでした。その為、昨今流行りの守備指標などでも京田はセリーグでトップを示しています。

これらの数字から、京田は今シーズンに限って言えば「最も守備範囲が広く、多くの打球に絡んだ上でプレーの失敗率が最も低いショート」と言うことができます。勿論打球が飛んでくる数は投手陣のスタイルにもよるので完全には比較できませんが、これだけわかりやすい形で差が付いている。

 

にも関わらず、現実にはGGは坂本が選出された。坂本に投票した記者には一体何を選考基準にしてるのかと問いたい。

https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1606533/

京田もよほど自信があったのか、悔しさを前面に出しています。そして「打てばいいんでしょ」という言葉を発していることからも、「何故か」打撃に重きを置かれている賞だと認識しているとよくわかります。

坂本はショートとという最も難しいポジションを守りつつ、打撃はリーグ屈指の成績でチームを優勝に導いたことから、今年のショートのB9は勿論、MVPの最有力候補。しかしGGは別だというのは、賞の本来の趣旨からすると当然の話。

しかし、現状の選出方式だと誰が誰に投票したのか、そして投票理由が一切わからないのが、日本の投票によって選出される各賞の問題なのです。

 

日本よりもプレーは勿論、それ以上に運営やマスコミが100年くらい先を進んでいるMLBでは、記者投票による各賞の選出は誰が誰に投票したかわかるようになっています。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191117-00841480-number-base

こちらは今季のサイヤング賞、最優秀投手を選出する為に投票した記者の、自身の投票についての説明です。その記者が考える、その年1位~5位の投手についての選出と順位付けの理由が理路整然と述べられています。向こうではこの記者に限らず、投票権のある全ての記者が名前を公表され、求められればこのように自身の投票理由を世間に示す。

プロの仕事を評価する姿勢としては、これこそがあるべき姿ではないのでしょうか。

 

かつて沢村賞MLBのサイヤング賞と同じく最も優れた投手を選出する賞も記者投票でした。以下にwikiからの文章をそのままコピペしますが、かつて江川卓という怪物投手がその年リーグ最高の成績を残した年の話です。

(江川の)3年目の1981年には、20勝6敗、防御率2.29、奪三振221で、最多勝最優秀防御率最多奪三振最高勝率(.769)、最多完封(7完封)という投手五冠王[2]に輝き(日本プロ野球史上6人目、2リーグ分立後3人目)、チームを4年ぶりのリーグ優勝に導いた。MVPに選出されたものの、沢村賞は同僚の西本聖の受賞となった(当時の沢村賞は現在と異なりプロ野球担当の新聞記者による投票で決定されていた)

とあります。私が産まれる前の話ですが、江川と言えば怪物、そして巨人に行きたいばかりにワガママを通し続けたと非難され続けた、当時の「パブリックエネミー」のような人物です。この話から分かることは、プロ入りから3年経っても彼は記者に嫌われていた。つまり実力と結果はまるっきり無視して、嫌がらせで西本が受賞した訳です。

「江川は人格に劣る」などという下らない理由で、一生残り続ける賞を逃した彼は「だったら選考対象に「人格も考慮する」と書いといてよ」と流石に怒ったと言います。

 

それから40年近く経ってる訳ですが、ネット社会になり詳細なデータやプレー動画がナンボでも集められるこの時代になってもなお、野球マスコミ(というより日本マスコミ)は全く進歩していない。自分の名前が世に出ない事を良い隠れ蓑に、

嫌いな選手に投票しなかったり

地味な選手よりも「とりあえず」実績のある選手に投票したり

自分が普段取材しているチームの選手を優先したり

なんてことが罷り通っている訳です。これは新人王の投票なんかでもわかりやすい。

 

今年は他にも外野手部門でソトに投票が1つだけありましたが、これなんかは十中八九、横浜の番記者が投票したものでしょう。ソトの守備を見てリーグの外野ベスト3に守備が上手いと本気で思うなら、金輪際野球に関わる仕事をしないでほしい。横浜ファンですらそう思います。流石にこの記者は愚劣すぎるし、名前を名乗って理由を説明してほしい。

 

さて、ではどのように改善すべきか。

日本の新聞記者には全く期待できません。と言うのも、彼らは基本的に番記者として1人1つの球団を担当しているからで、これでは公平な目で選手を見ることなど不可能。そして近年流行りの指標などの勉強も、あくまで自分の印象ですが、しているようには見えない。また、新聞記者自身が自分のアカウントを実名で開設して意見を発したりすることもない。よって、MLBの記者のように名前を出して投票させても、彼らは説明する場も無く直接問われることも無い。期待できるとしたら忖度なく意見を発せられるフリーの記者でしょうか。

よって、投票するとしたら「現場サイド」つまり選手、監督、コーチが現状ではベターだと思います。

勿論投票は贔屓が入らないよう自チームを除く5球団の選手を対象にし、投票権のある選手はこれこそ匿名が良いと思います。何故かというと日本野球界は村社会(というより日本の大抵のスポーツや組織がそうですが…)で、母校の先輩後輩の上下関係が強すぎる。野球記事などでも母校の先輩に挨拶、なんていう話は毎年のように聞きます。それが10年以上年齢が離れていても。それでは記者投票と同じく忖度が発生しかねない。

よってリーグ側で投票する選手を決め、情報が漏れないようにコントロールし、できるだけ公平に投票される環境づくりをする。

選手としても、同業者に投票してもらう方がより名誉に感じるのではないでしょうか。少なくとも自分なら同じプレイヤーに投票してもらって得る賞の方が嬉しいでしょうね。

 

誰が投票しても一定の批判は出るでしょうが、現状の「誰が投票したかわからない、よって投票に対する説明責任もなにも存在しない」よりマシなやり方はあるはず。もういい加減愚劣な一部の新聞記者による投票はやめにして、選手とファンが納得行く形式にしてほしいです。

追いつけ追い越せホークス

こんばんは。深夜ですがアップします。

ソフトバンクホークスがCSに続き日本シリーズも破竹の勢いで連勝を重ね、日本一を掴みましたね。おめでとうございます。


巨人は頼みの坂本丸岡本が軒並み打撃の調子が悪く、更に走塁ミスやエラーも重なっては勝てるはずもありませんでした。セリーグの代表としては寂しい限りの結果ですが、仮に横浜や阪神が出ていても、似たようなミスに実力差が加わり結果は変わらなかったでしょう。


SBはオーナーの孫さんが毎度のように胴上げされてますが、組織として一枚岩なのが資金力以上に強みと言えます。緊張感と実力主義が働いて、成績を残した選手には報酬を惜しまない。グラウンドに立つ選手のみならず、フロントやオーナー含めた勝利。個人的にはこういうチームが結果を残すべきだし、残して欲しいと考えているので、良い事だと思っています。

ここ10年でセリーグは6球団全てが日本シリーズに出ていますが、ソフトバンク日本シリーズに出た年はセの6球団全てに勝っているのが凄まじい。


セリーグを見てみると、中日は落合監督を追い出してから高木監督1年目を除き毎年Bクラス続き。OBなども含め派閥争いで足を引っ張り合い、組織として自ら沈没しにいってしまいました。超大昔に日本一になって以来、球団2度目の日本一を成し遂げたのが落合なんですが、「落合が監督じゃ客が入らん」と難癖付けて追い出し、その後更に客足が遠のく笑えない状況に。

阪神は昔からですが「オフに新監督就任or働かない大物を獲得or新人に過度の期待を押し付けて空騒ぎ。しかしシーズンはからっきし。オフの主役を戦犯扱いして、新しいオフの主役に夢を見てまた騒ぐ」というのが大抵のパターン。西の盟主とは名ばかりなのは、「日本一が1985年のたったの1回」という歴史的事実が証明してます。あれだけ甲子園が満員で金はあるはずなのに、結果が出てないのは組織の問題です。いい加減現場を叩く前に球団が叩かれるべきなんですが、いつまでもファンは現場を叩いてるんで、球団からしたらいいカモ…もといありがたいお客さん。シーズンがダメだったらまたオフに話題を作って、その人物がダメなら球団ではなくその人に矛先が向く体質が変わらない限り球団も変わらないでしょうけど、阪神ファンの大半は満足してる(球場に足を運んでいる)ようなのでこれでいいんでしょう。次の日本一は日本野球界が存続していれば2085年ですかね。多分その頃も「バース掛布岡田のバックスクリーン3連発」を語っているんでしょう。

広島は何度も触れてきたように無駄な投資でFAの流出を続け、今季に関してはファンへの言い訳的に2億の長野をわざわざ人的補償で取った。「我々は優勝したくない訳ではありません。しかしお金に釣られて丸は出て行ってしまったので、代わりに長野を取りました」というポーズでしたね。ここ数年の長野の攻守の働きを見れば、2億出す価値があるかどうかなんて考えるまでもないのですが。MVP流出を許したフロントの「避雷針」としての獲得でした。3連覇した事でフロントが満足してしまったのでしょう。

横浜やヤクルトは伝統的に緩く弱小の歴史で、組織が負けに甘んじている観があります。負けても球団が何とも思っていない。DeNAが親会社になり、横浜はだいぶ変わりつつありますがまだまだ。中々負け犬根性は治るものではなく、これからが大事です。


こうやって見ていくと、セリーグでまだ優勝への気概がある球団は巨人だけと言えます。近年は選手の不祥事やら何やらで評判が悪く、監督の原からして黒い話題のほとぼりが冷めたので監督に復帰してきた。昔に遡れば江川のドラフト問題や、ナベツネオーナーの数々の発言でアンチ巨人も多いと思いますが、少なくとも選手目線ではありがたい、きちんと報酬を出してくれる球団と言う事でしょう。それは過去何人ものFA取得者が巨人に来た過去が示しています。


「お金が無いチームは夢を見られないのか!?」と思う方もいるでしょうが、上に挙げたようにそもそも組織としては勝つ気がない、勝つ組織になってない球団だらけなのが今のセリーグの状況だと思っています。つまりお金が無い中でもベストを尽くしていない。そんな組織が優勝だの日本一だのはおこがましい。


それは日本シリーズのみならず、交流戦パリーグが毎年セリーグを上回っている状況でもわかるでしょう。2005年から始まった交流戦、15年間の歴史で14回パリーグが勝ち越している事実は、リーグの格差を表してると言えます。彼らパリーグ勢はソフトバンクが常に意識にある。常に打倒ソフトバンクを考えないと、パリーグでは優勝できないという事なんでしょうね。


グラウンド内の出来事だけでなく、フロントの働きも評価すべきと、自分が普段考えているので、今回こういった記事を書きました。ソフトバンクも全てが優れているかはわかりません。しかし、今の日本野球界において最も優れた組織である事は疑いようがありません。セリーグの各球団も、リーグ優勝に甘んじず「ソフトバンクに追いつけ追い越せ」の気概を持って欲しい。それでこそ本当に野球界が盛り上がると思います。「このままじゃソフトバンクが10連覇して野球界が不人気になる」とかいう意見も見かけましたが、冗談じゃない。努力の足らない他球団こそ、野球界の不人気に拍車をかけている存在と言うべきですね。


もう一つ、ドラフトの話題ですがヤクルトとロッテは奥川と佐々木を潰すな、と書いておきます。OP戦やら何やらで無駄に投げさせられて潰された投手は沢山います。彼ら高校時代話題になった選手を客寄せパンダにして、すぐに潰すような事をしているから日本野球はスターがいなくなるんです。ただでさえ他にも沢山スポーツの選択肢ができた現在、人口の減った野球界のスター候補は大事に扱ってくれよとだけはあらかじめ書いておきたかった。


さて、これから日本野球はオフに入りますね。横浜は唯一一軍レギュラーレベルの捕手だった伊藤光が残留で一安心。しかしこれに安心せず、優勝目指す気概を見せるフロントの働きに期待しています。優勝とはリーグだけではない、日本一を目指して欲しいです。

2019年ドラフト会議

こんばんは。


一応横浜ファンを名乗っているので、今現在行われているドラフトについて語りたいんですけど、アマチュア野球界の情報は全く知らないので悪しからず。


横浜に1位指名された森については地元桐蔭学園のショートだそうで、今のチーム状況に合った指名と思います。以前書いた記事に「早急に後継者が必要」と書いたポジションです。指名されてから調べたんですが、甲子園出場、U-18の日本代表にも選ばれたとかで、少なくとも実績としては申し分ない。

更に2位3位でそれぞれ左右の投手を指名し、ポジションだけで見れば実に納得のいく指名を見せています。


しかし、当たり前の話ですが彼らがプロでどうなるかは誰にもわからない。


今回改めて書いておきたいのは、ドラフトされた時点でのポジションやアマチュア時代の実績は「参考」程度でしかないということ。

この当たり前の事を、意外とキチンと認識してない人が毎年見受けられます。

「アマチュア時代の実績が良いのにプロで育たないのは球団の育成が悪い」というのも早計で、プロに向くかどうかは能力や伸び代のみならず、性格や思考まで含めた部分も重要。こればかりは誰にも読めないし、終わってから判断するしかありません。アマチュア時代無名でもプロで大成したり、甲子園や大学で大活躍してもプロで活躍できない選手が沢山いるのはご存知の通り(後者はアマチュア時代に酷使され既に壊れているから、という理由もありますが)。


どの球団のファンにもいますが、「使えば育つ」「高卒至上主義」と言った考えは根拠が無い。特に体格が良かったり、飛ばす力や球の速さに優れてる選手に、一部のファンは過剰な思い入れを込めがちです。それが行き過ぎた思い入れになり、ヒステリックな声になってしまうのは見苦しい姿と言えます。

長い間野球を観ている人ならわかると思いますが、素材型でモノにならなかったり前評判で誰もが絶賛していても、プロでは鳴かず飛ばずなんてのはよくある話。

あくまで、「この中から1人でも多く1軍で活躍したら良いなぁ」くらいに思っとくくらいが健全だと思っています。ドラフトを評価するのは、10年くらい待つべきですね。ましてや「絶対成功する」なんて選手はそうそういません。いたら12球団が指名するでしょうから。


どんなに優れた野球の実力があっても、彼らは20歳前後の若者。特に学生だった選手は、「野球でお金を稼ぐ」という事自体が初めてで、生活自体大きく変わる。更に野手は金属から木製にバットが変わる。

こうした点を踏まえ、長い目で選手を見ていきたいですね。


最後に新人選手に求めたい事としては、ただ打って投げるだけの選手にならないでほしいという事。今まで散々書いてきましたが、1点やワンプレーを大事にしないベイスターズのチームカラーには染まらないでほしい。そこだけは1ファンとして、書き残しておきたいです。

日本のプロ野球界が不当に奪っている選手の権利

こんばんは。
あまりにも時代遅れ…というか野球界だと何故かこの意見が一定の賛同を得るのが不思議なので、今回この記事を取り上げて自分の意見を書きます。

headlines.yahoo.co.jp


記事を要約すると、
・昔のドラフトは入団拒否する「ワガママ」な選手が沢山いた。
・昔のドラフトはあらかじめ指名されたくない球団や指名されたい球団を表明する「横柄」な選手がいた。

といった内容の記事ですね。一時期、大卒や社会人経由の選手は逆指名がルールで認められてましたが、現在は昔と変わらず選手側に選択肢はありません。
まずこれがおかしい。
あなたが仮に、東大をトップレベルの成績で卒業し、在学中に様々な成果を挙げた人間だったとします。卒業して自分の行きたい業界に行けば、よほど面接で失敗しない限り、引く手数多である事は想像に難くありません。当然いくつもの内定を貰い、その中から最も良い雇用条件の会社をあなたは選ぶでしょう。
それを選ぶ権利を得られたのは、大学在学中に「努力と成果」を挙げたからなのは言うまでもありません。その対価として、会社側は相応しいオファーを出す訳ですね。
転職でも同様です。
ある業界内で、他社にも知れ渡るような成果、発明をした人間が同業界に転職を望んだ場合、新入社員より更に大きな雇用条件が得られるでしょう。その業界で目に見える結果を出したのだから「即戦力&即エース」となり、それに相応しい待遇で迎えられる。場合によっては海外の会社がより良い待遇を示す事も業界によってはあり得ます。

この話は単純に、「より努力し、より結果を出した者がそれに相応しい待遇を得る、選ぶ権利がある」という極々当たり前の話。ですが、日本のプロ野球をご存知の方には周知の通り、選手たちは何故かこの当たり前の権利が奪われ、ようやく権利を得てもそれを行使すると、時に強烈な批判が飛ぶ。それがおかしいというのが今回の記事で述べたい事です。

最初の例え話は、甲子園で大活躍した選手がドラフトで複数球団から指名されても、彼らは入る球団を全く選べない事に対しての比較として書きました。
彼らが行きたい球団を発言したり、行きたくない球団をドラフト前に表明しようものなら、現代でも大きな批判が飛ぶ事は簡単に想像できる。なので、最近の選手は表面上(実際そういう選手もいるだろうが)では12球団OKなどと言うわけです。

以前、「カープは無駄金使って選手に還元しないからFAで出て行かれるんだ」といった内容の記事を書きましたが、その時に2018年ドラフト1位でカープに入団した小園について少しだけ触れました。

gou-1031.hatenablog.jp


彼は高校時代、名門野球部の報徳学園で活躍し、ドラフトでは4球団が1位で競合するほど、「努力と成果」を学生時代に見せました。そして、くじ引きの結果広島に入団しましたが、なんと彼の1年目の年俸は800万円。新人の年俸上限は基本的に1500万円で、同じく4球団が競合した根尾(中日)、3球団が競合した藤原(ロッテ)はそれぞれ1500万円の年俸でした。

www.nikkansports.com

自分が小園の立場ならどう思うか。

くじ引きで勝手に行く球団を選ばれ、たまたまくじを引いた球団は800万円しか出さず、同期で同じような評価のライバル2人は倍近い年俸を貰っている。

「こんなチーム、FA権得てさっさと出ていきたいなぁ」って自分なら思いますし、カープファンで感情的になってる人も、「これは可哀そうだ、気の毒だ」って思いませんか。

 

プロである以上、選手はお金が基本的には第一。我々だってそうでしょう。サラリーマンやアルバイトだって収入の良い所で働きたいし、その自由がある。

こんな事をしている球団がある時点で、新人選手に「行きたい球団・行きたくない球団とかワガママなことを言うな」なんてとても言えません。

 

ではどうするべきか。

これはもうドラフト指名された選手に対しての年俸を、一律にするルールを明文化するしか無いでしょう。例えばアメリカのバスケットリーグNBAでは、ドラフトで指名された選手は1年目のみならず最初の数年は年俸が決まっています。彼らも入る球団を選べない。強い球団や地元の球団、どんな選手にも入団したい球団がある。その権利を奪うからには、何で補填するかと言うとそれはもうお金しかない訳ですね。

それと2年目に不当に年俸を下げる球団が出ないように、最初の3年くらいは最低でも現状維持"以上"といったルールも必要と思います。

 

思うに、NPBは選手の力が弱すぎます。入る球団は選べず、FA権取得まで長すぎる上に、ようやく得たFAで移籍しようものなら裏切り扱い。繰り返しになりますが、あなたが選手の立場だったらそんな扱い納得できますか?自分なら腹が立つでしょうね。

それでもその選手にFA移籍せず残ってもらいたいなら、選手ではなく球団に「しっかり金を出せ、適正評価をしろ」とそっちに声を荒げるべき、というのが自分の考えです。

 

丸が巨人に移籍して叩かれた(未だに叩いてる人もいるが…)件も、彼は2年連続MVP、つまり「リーグで最も価値ある選手」と表彰されたのに、それに相応しい給料ではなかった。世間の評価と球団の評価に大きな乖離があった。そうなれば出ていくのは当然で、お金を出してくれる球団に行くのも当然。自分が広島ファンなら球団に対して怒るでしょう。

カープにお金が無いのは過去記事で書いた通り、無駄な投資をしてるのも理由の一つ。もしそれでもFA制度に不満なら選手に対してではなく、「チーム総年俸上限」などのルールを設けるような提案があってしかるべきでしょうね。この場合、選手の給料に上限ができるので「総年俸下限」も設ける必要がありますが。

そもそも丸に渋って、人的補償で年俸2億の既に衰えが見える長野を獲得して、4球団競合の小園に数百万円を渋るその感覚が全く理解できません。

なんだか広島批判ばかりしてますが、それだけ丸や小園が気の毒であり、広島ファンなら今の内にしっかり小園に金を出せと言っておかないと、また移籍されますよ、とだけは書いておきます。

 

さて、日本シリーズが間もなく始まり、ドラフトも迫っています。今年も競合が予想される選手が何人かいますが、少なくともそれなりの待遇で契約してあげてほしいですね。彼らはそれだけの努力と成果を出したのだから。

ラミレス続投、筒香MLBへ

こんばんは。

タイトル通り、2つのニュースが早速ありました。CS敗退した直後に発表があったんで、球団内では早くから決めてたんでしょうね。


ラミレス続投に関しては、普段批判的な人も多いんで公式ツイッターがどうなってるか気になったんですけど、補強してほしいとのリプライが多く目に付きファンも割と冷静なのかなと。

今まで書き続けてきましたがその通りで、優勝を目標にするには戦力が足りてないのは明白。ラミレス監督は「来季は優勝ですよ」と発破をかけられたそうですが、それならオフにオーナー以下がそれに相応しいチーム編成をしなければ不可能です。

特に筒香が抜ける来季は大きな穴が空きます。左の外野手はダブついてるとは言え、長打と出塁率を兼ね備えた筒香の代わりはそうそういない。2番筒香が機能したのも、筒香出塁率が高いのも理由にあったのと、そもそも上位が務まる打者が少ない2つの理由が大きかった。


そして筒香MLB挑戦。レフトしか守れず、2016年をピークにここ数年は圧倒的とは言えない成績だったことを考えると、かなり向こうの評価も辛いかと思います。これまでの日本人野手の活躍から言っても、大型契約は望めないと考えるのが自然でしょう。

しかし、通用するかは別。本人の頑張りと球団のフォロー、チームメイト次第で可能性は充分あると思います。これまでキャプテンとして、主力として、チームの顔としてベイスターズ引っ張ってくれた筒香には、感謝の気持ちでいっぱいです。良いチームと契約し、怪我なく、悔いのない挑戦をしてほしいです。


CS敗退とほぼ同時の大きな発表でしたが、編成としては動きは早い方が良い。来年もラミレス監督で優勝を目指す事を明言し、でも筒香はいないと決まったからには、それなりの仕事をフロントに期待しています。

やっぱり1点差に泣く

こんばんは。

タイトル通りでしたね。暴投で先制され、暴投絡みで犠牲フライを許し、1死満塁からエラーでしか点が取れない。まぁ負けるべくして負けました。これがこのチームの限界と言う事でしょう。

2年前の日本シリーズの話を前回持ち出しましたが、横浜には1点を大事にする意識が希薄なままです。これは弱かった10年以上前からですが。

采配については、大和に佐野を出すんじゃなくて、柴田に佐野を出すべきでした。言うまでもなく1死満塁の方が犠牲フライなどを含めて点が入りやすいからで、2死満塁になれば投手は勝負だけに専念できます。案の定柴田は三振からの佐野は大きな外野フライで勝ち越しならず。前日も似た場面で同じく点が奪えず、前日は幸い勝利できましたが、今日はこれが致命的な逸機に。今日はただでさえチーム全体にヒットが出ていないのに、数少ないチャンスに柴田をそのまま打席に立たせればそうなるでしょう。

 

この1年を振り返ると、弱かったころに比べて選手の意識の低さは少し改善されましたけど、やはり勿体ないプレー、勿体ない失点、勿体ない負けが多すぎた。ホームの試合しか見てませんけど、正直優勝だのなんだのを目指すには不足しているチームだったのは間違いないです。

 

このCSでは仕方ないとはいえ投手陣の荒使いも相変わらずで、本当に来季が心配です。オフの補強や今年のメンバーの消耗次第では来季はBクラスどころか最下位だってあるかもしれない。進んでるスポーツ界隈では、フロント陣がある意味最も重要な働きをしています。日本ではいまだに敗戦の要因を殆ど監督のせいばかりにしてますが、個人的にはオフのフロントの動きに注目したいと思います。大きな動きがあるとすれば、まずはラミレス監督含めたコーチングスタッフの去就からですかね。

 

最後に、横浜ベイスターズのチームに、今シーズンお疲れさまでしたと申し上げたいです。

結果が全てと言うけれど

こんばんは。

今日は終盤までリードしながら最後の最後に山崎が同点HRを浴びる嫌な展開。昨日の敗戦、今年の阪神戦の相性を考えると、この時点で「負けた」と思った方も多いかと思います。少なくとも自分は9割方敗戦を覚悟していました。

しかしその裏、代打乙坂に乾坤一擲のサヨナラ2ランが飛び出し、1勝1敗のタイに。勝負は3戦目に持ち越されることになりました。

 

勝った事に喜ぶべきで今更内容を問うのは無粋なんでしょうけど、やはり気になるのは勿体なかったシーン。7回裏に無死23塁とした所で、当然狙うは追加点。1点のリードしかなく、昨日の出来事を考えるとリードはいくらでも欲しいのに、このあとの代打梶谷、柴田、大和が誰も走者を還せず。特に柴田のシーンはなぜ代打を出さなかったか疑問です。

柴田はこのCSでもそこそこ打ってますが、基本的に打力に乏しい。外野フライ1本でも点が入る場面でそのまま打席に立たせたのは、結果論ではなく疑問が残りました。ここで乙坂か佐野を送るべきだった。その為にセカンドが守れる伊藤や中井をベンチに入れているはずなんですが。

 

1点を争う場面でモノにできず山崎が最後に同点HRを浴びたシーンは、一昨年の日本シリーズの内川の同点HRを思い出しました。あの試合も終盤に3塁ランナーを刺せる場面で刺さずに生還を許し、結局この失点が内川の同点HRに結びついてしまい、最終的にサヨナラ負けで日本一を許してしまいました。

 

山崎は今更言うまでもなく素晴らしい抑え。ですが、リードが1点しか無ければ一振りで試合が振出しに戻りかねない。いい加減書くことも似たようなことばかりなんですけど、もっと1点を大事にしてほしい。今の阪神、そして仮に勝ち上がったとして巨人も、1点を疎かにしていい相手ではないはずです。今の自分が出塁すべきなのか、自らを犠牲にしてでもランナーを還すべきなのか、少しは考えて打席に立ってほしいです。少なくともあの場面の梶谷も柴田も、ブンブンバットを振ってるだけにしか見えなかった。

一昨年、日本シリーズで負け、今年は目の前で巨人の胴上げを許した。悔しさはないのか?個人的には勝った事だけが喜べる試合でした。

明日の試合も阪神が有利でしょう。エスコバー、山崎がこの2試合で不安が残る内容で、二人とも回跨ぎまでこなしてしまった。今永も連投し、復帰したパットンはやっぱり離脱前と同様信頼できそうにない内容。平良が長い回を投げる姿が想像できませんが、疲労の極みと言えるブルペン陣の負担を抑えるため、少しでも長く投げる事が大事になってくるでしょう。